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「感謝の気持ちを原動力に」

SOUCOUPE
関谷 浩子 代表

  • 2014/10/10
i-cath-soucoupe

大河原
インタビューを始めさせて頂きます。本日は、よろしくお願い致します。
店内にとても多くの商品がありますね。関谷代表が雑貨に興味を持たれたのはいつ頃なのでしょうか。

関谷
私は元々雑貨好きではあるのですが、雑貨のお店を開きたいとまでは思っていませんでした。
お店を持つきっかけとしては、以前自動車ディーラーに勤めていた時に、受付業務から雑貨部門の子会社に異動になり、雑貨店のお仕事をするようになりました。

大河原
自動車ディーラーで雑貨を売っていたのですか。

関谷
はい。
といっても店舗自体はディーラーとは離れたところにあり、私は経理の業務が中心だったので、店に出ることは少なかったのですが。

大河原
なるほど。
それでも、その仕事をする中で雑貨店への興味が生まれたのですね。

関谷
はい。
徐々に楽しいなと思うようになりました。
その後、ディーラーが雑貨部門を辞めて雑貨店も閉店することになった時に、「それならば」と言って、自分でお店を出してみようかと思い手を上げました。

大河原
えっ、それは思い切ったことですね。
しかし、いきなり雑貨店を開こうとしても、その準備・引継ぎなど、とても苦労されたのではないでしょうか。

関谷
いいえ、ディーラーの雑貨店時代に様々な方と人間関係ができていましたので、商品の仕入れなどもそこでお世話になった業者さんやメーカーさんのお世話になりました。
今のスタッフにも、ディーラーのお店で働いていた方がいらっしゃいますし、当時のお得意様が新しい店にも来て下さったりしているので、本当に様々な方に助けて頂いて、お店を続けることができていると感じます。

大河原
そのような関係を築くことが出来たのは、やはり関谷代表の人柄のおかげだと思います。

関谷
人柄だなんてそんな(笑)
ただ放っとけなかっただけじゃないかと思います。
閉めてしまうくらいなら自分でお店をしてみようと言った時に、一緒にいたスタッフや業者さんや取引先の方も、「大丈夫なのかな」と心配して、物件を探す段階から算盤を持ってきてくださったり、また色々と手伝ってくださいました。
ですから、私一人の力で開店できたのではなく、その時のメンバーが全部こちらに移動して作り上げたお店という感じです。

大河原
まるで、自動車ディーラーの雑貨店の生まれ変わりですね。

関谷
まさにそうですね。
それまで作り上げてきたお付き合いを、閉店でそのまま無くしてしまうのがあまりにも勿体なさすぎたのです。

大河原
そのような気持ちでディーラーも辞めるとおっしゃった時に、上司の方などからはどのように言われたのでしょうか。

関谷
会社の上司や同僚も、むしろ応援して下さったので有難いと思います。

大河原
新しい門出を祝ってくださったのですね。

関谷
はい、とても嬉しかったです。
雑貨部門を廃止することが決まってから急に、「作ろう」と思い立ったので、自分でも「大変かな」とも思ったのですが、周りの方々が盛り上がって協力をしてくださりました。
それまでのお付き合いだけでなく、「ピンときて」選んだこのテナントを貸して頂いた大家さんも優しい方です。
いきなり女性1人で小さいお店を開きたいと言っても普通は中々貸しては頂けないと思いますが、こういったことをすると言ったらとても協力して下さいましたし、今でも凄くよくして頂いています。
お店の内装をお願いした大工さんも、その大家さん経由で紹介して頂いたのですが、私のイメージ通りに作って下さって本当に有難い限りです。

大河原
新たな出会いにも恵まれたのですね。
「ピンときて」とおっしゃいましたが、ここにお店を構えようと考えられたのは、何か理由があるのでしょうか。

関谷
城北地区は私が小さい頃から育った土地で、実家も近くにあるので、この辺りの雰囲気や匂いはとても馴染み深いのです。
なので、大街道などの街中よりもこの辺りで店を出そうと決めていました。
その上で、色々と条件を考えました。
まず、お店の正面に駐車場があると、お店が引っ込んで見えてしまうので隣に駐車場がある物件を探しました。
お店の向きも、南向きだと眩しすぎると思って北向きにしました。
更にここはフジ本町店が近いので人通りも比較的多く、大学から保育園や幼稚園まである文教地区なので学生さんなどの若者も多くいます。
人の流れを見ようと思って、変質者みたいですが、1週間道端に立って観察していたのです。
その上で、やはりここが賑やかでいいなと思いました。

大河原
それほどまで熟慮した結果の立地だったのですね。
店名や店内の雰囲気も、そのようによく考えて決められたのでしょうか。

関谷
はい。
最初、お店のイメージを考えるにあたって、ディーラー時代のお店とそっくりというのもどうかと思いまして、東京・京阪神・広島・四国の雑貨店を片っ端から見て回りました。
店舗の様子を写真に撮ったり、メモに書き留めて、内装の感じやディスプレイの仕方など、参考にしたいところを勉強させて頂きました。

nakakiji-soucoupe
そのように県外で色々な雑貨店を見ていたら、各県のカラーが出ている事に気づきました。
色々な県の雑貨店を見たうえで、松山の女性は一般的にどのような雑貨が好きなのだろうと考えた時、誰にでも可愛いと言って貰えて、お値段も手頃で、お洒落というよりは親しみのある、どの方でも落ち着くような商品を揃えようと思いました。
雑貨を販売するというよりは、お店に入ってきた時の雰囲気で癒されるようなお店にしたいなと考えたのです。
その流れで決めた店名が、「Soucoupe」でした。
フランス語で「受け皿、ソーサー」のことです。
片仮名を「スークープ」ではなく「スークプ」にしたのは、「クプ」の方が可愛いなと思って(笑)
雑貨店ということで食器も扱っていますし、それにかけて名付けたのですが、テーマとして「受け皿になれるような、優しい気持ちになれるような、包み込めるようなお店になれたらいいな」という目標で付けたのです。

大河原
親しみがある商品、癒される雰囲気、包み込めるようなお店。
それぞれのコンセプトに一貫したイメージが合って、とても素敵な考えですね。
なんだか、雑貨を売るというよりは、空間を提供するみたいな感じですね。

関谷
まさにそのような感じです。
スタッフも、お話をしたい方とはお喋りを楽しみますし、ゆっくりじっと静かに見ていたいという方には声を掛けずに、お客様それぞれに対応して、一人一人にとっていい空間を提供する気遣いを心がけています。

大河原
有難うございます。
松山には他にも雑貨店がありますが、そのようなお店作りをしていると、地元の方から長く愛されるのでしょうね。

関谷
オープンしてから、今年で満11年になります。
前の店のお得意様だけでなく、私が生まれ育った界隈なので、やはり知り合いの方も多くいらっしゃいます。
何より、地元の方々にとても好意的に迎えて頂いたことはとても大きかったです。

大河原
お客様についても仕入れなどについても、昔からの繋がりが大いに活きているのですね。

関谷
そうですね。
独りですると言い出したら周りが見てられなかったのだと思います(笑)
店舗作りから商品選びからディスプレイから、 前のスタッフ皆と力を合わせてしましたので、私一人で作り上げたとか、私一人の店という感覚ではないです。

大河原
皆様で協力して作り上げたお店なのですね。
ただそういう風に関谷代表の周りに人が集まって色々と助けてくださっているのは素晴らしいことだと思います。
私もそのように人柄を感じさせられる人に出会いたいと思います。

関谷
お客様も、「仕方がないから買って上げよう」と思ってくださっているのかもしれません(笑)

大河原
なるほど(笑)
そういったところでも、松山の女性に受け入れられるお店にしようとされた関谷代表の努力が少しずつ実を結んでいったのではないでしょうか。

関谷
有難うございます。
でも、最近は男性の方も多くいらっしゃるようになりました。
奥さんや恋人へのプレゼント以外にも自分のものをお求めになる方が多くて、「時代は変わったな」と思います。
それから、県外の方が意外と多くてHPをご覧になっていらっしゃる方もいます。
転勤や結婚で県外に行った方が、帰省した時に必ず来て下さったりもします。

大河原
一度県外に出られた方でも、ずっとひいきにしてくださるのは有り難いですね。

関谷
そうですね。
お客様からお教え頂くことが多いので、そこはとても楽しいと思います。
雑貨もお客様のほうが詳しかったりもするので。

大河原
お客様からはどのようなことを教えられたりするのでしょうか。

関谷
商品自体のことだったり、その方の経験談とか、そういった楽しいお話もお聞かせ頂いています。
若いお客様だけでなく、70~80歳位のおばあちゃんの方から小学生くらいの子供さんまで、数多くいらっしゃいまして、色々な世代の女性と接することができるので、すごく勉強になります。

大河原
幅広い世代の方とお付き合いがあると、その中で様々なことを学べるのですね。
11年もお店をしていらっしゃると、関谷代表ご自身でも、今の自分の仕事に反映されている出来事があるのではないでしょうか。

関谷
やはり出産でしょうね。
お店を始めて何年かは仕事のことばかり考えていたのですが、お客様には子供連れの主婦の方も多く、私自身が子供を産んだことで、主婦の方の気持ちがよく分かるようにはなったと思います。
また、子供がたて続けに3人生まれたことで、ライフスタイルもガラリと変わって、お店だけを頑張る生活ではなくなりました。
主婦の方の目線や考え方が分かるようになったので、子供服などを置くようになりましたし、食器なども見た目やデザイン性だけではなく使いやすさでも選ぶようになりました。

大河原
なるほど。
言われてみれば、お子さんが喜びそうな感じのものが多い気がします。
そういったところで、商品の幅も広がったのですね。

関谷
そうですね。
主婦の方にもくつろいで頂きたいなと思うようになりました。
子供がいると、お店に行って楽しむことが中々できなかったりするのですが、そういう方にもどんどん来て頂きたいです。

大河原
なるほど。
子育ては大変ですから、主婦の方にも喜ばれると思います。
関谷代表ご自身は、仕事と育児の両立ということはどのようにしていらっしゃるのでしょうか。

関谷
私は誰かに雇われているわけではないので、育休や産休といったまとまったお休みはありません。
その代わりに、時間の融通は利きやすいですし、スタッフの方にも手伝って頂くことで、子供の面倒を見やすい環境なのではないか、一般的な「働くお母さん」に比べれば時間の余裕があるのではないかと思います。
毎日がバタバタしていますが、 子供にかける時間を取りやすくなったなと思います。

大河原
有難うございます。
スタッフさんの協力は有り難いですね。

関谷
はい。
いつも感謝しています。
実は、お店づくりや接客のことは2人のスタッフさんを信頼して、彼女らにほとんど任せています。
私は前職での経験を活かして、専らお店の経理をしていて、店の中のことはもうスタッフさんのほうが詳しいくらいです。
ただ仕入れや商品選びは、若手のスタッフ含め、皆で意見を出し合って決めます。

大河原
仕入れについては関谷代表だけでなく、スタッフ全員の考えを取り入れていらっしゃるのですね。
商品を仕入れる上で、お店としての方針はあるのでしょうか。

関谷
はい。
店内のレイアウトを、入店して向かって左側が和食器、右側が洋食器、真ん中に子ども用品とアクセサリーという配置にしているのですが、どんな商品でも、先ほども言った、親しみのある商品、癒やされる雰囲気というお店のコンセプトに合うように選んでいます。
ですから、和食器と洋食器を一緒に置いても、違和感が無くなると思います。
色々な思いつきで自由に選べるのが、個人でするお店の醍醐味なので、考えるのも楽しいですね。

大河原
お店の雰囲気やコンセプトに沿うことを重視して、ピンときたものを選んでいるのですね。

関谷
そうですね。
自分が「あっこれかわいい」と思って仕入れたものを、お客様も「あっこれかわいい」と言って買ってくださると嬉しいです。
逆にずっと残っていたら、残念な気持ちになりますね(笑)

大河原
有難うございます。
雑貨以外でも何か売っていたりするのでしょうか。

関谷
できるだけ無農薬の材料を使ったクッキーを置いています。
とても美味しいですし、こだわりを持って勧められる商品です。
後は、紅茶の茶葉も置いていまして、夏の間は試飲という形で、冷たいものをお客様にお出ししています。

大河原
そういうちょっとした気配りはいいですね。

関谷
当店にいらっしゃるお客様は「来よう」と思ってわざわざ足を運んでくださっています。
ショッピングモールのように何軒も同じようなお店が並んでいるところなら、別のお店をちょっとだけ覗くこともできるのですが、ここは本当に、来ようと思わなければ来られないところなので、いらっしゃるだけでもすごく有難いですし、見て頂くだけでも気持よく過ごして頂きたいです。
もちろん、その上でお買い上げ頂ければとても嬉しいことです。

大河原
かわいいものがたくさんあるので、たくさんの方に来店して見て頂きたいですね。
今後は、このお店をどのようにしていきたいとお考えでしょうか。

関谷
第2店を出さないかとか、もっと大きい店舗に移らないかというお話も頂くことはあるのですが、私は背伸びをせずに、この1店を充実させることに力を入れることで、末永く続けていきたいとそう思いつつ11年が経ちました。

大河原
11年続けられるだけでも凄いことだと思います。

関谷
次の目標は20年目を無事、迎えることです。
雑貨店なんかは、うっかりしていたら消えたりしますから、うっかりしないよう、永く続けられるように頑張りたいと思います。

 

大河原
有難うございます。
私も、このお店にこの土地で末永く続いてほしいと思います。
最後に、若者に向けてメッセージをお願いします。

関谷
自分が今あることについて周りに感謝し、その感謝の気持ちを原動力にして頂きたいと思います。
1人1人の力は本当に小さいものだと思います。
私のオープン当時の話でもそうですし、結婚して子育てをしながらお店を続けられているのも、周りの方達、お店に足を運んで下さるお客様やサポートして下さるスタッフなどの力があってこそだと思います。
自分を助けて下さった周りの方々への感謝の気持ちを忘れないようにして、自分の仕事をするパワーに変えていけたら、ポジティブに、嬉しく楽しく仕事ができ充実した1日になると思います。

大河原
自分への応援になるのですね。

関谷
そうです。
私はそう考えています。

大河原
私も周囲に対する感謝の気持を忘れないようにしていきたいと思います。
本日は有難うございました。

インタビュアーより

bord-soucoupe

関谷代表のお店は、店名に込められた「受け皿」になりたいという想いのとおり、お客様を優しい気持ちで迎え入れられる空間になっており、並べられた素敵な雑貨を見ているだけで心が、ほんわかなります。
その空間を演出するうえで欠かせない、関谷代表のお店づくりや商品選びに対するこだわり、そして何よりお世話になった方々に対する感謝の気持ちといったものが、インタビュー中にいらっしゃったお客様への対応を見させて頂くことで、より一層の説得力を持って伝わりました。
大河原慧

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次回インタビューは、アザース株式会社 中川 周平 代表取締役にお伺させていただきます。

会社概要

社名:SOUCOUPE(スークプ)
代表:関谷 浩子
住所:愛媛県松山市木屋町3丁目7−3 ファーストビル渡部 1F
TEL:089-922-5551
URL:http://soucoupe.pear-net.jp/
事業内容:・雑貨屋

サービス紹介

eigyou

『店舗情報』

「soucoupe(スークプ)」は、フランス語で”受け皿”の意味です。
和・洋を問わず、ナチュラルで居心地の良い雑貨を扱っています。
営業時間: 10:30~19:30
定休日 : 水曜日

ホームページは、こちら

eigyou

『取り扱い商品一例』
信楽焼 古谷信男 / studio M’/ MAISON BLANCHE / ティアラ / fog / かまわぬ / アムシュティー / SUMAU(伊藤尚美) / 松野屋

ホームページは、こちら

eigyou

『人気商品』
人気アクセサリー作家
・chikage  ・CHIKI
人気のクッキー
・エコル無農薬クッキー ・たいらクッキー(アレルギー対応)

ホームページは、こちら

eigyou

『ラッピング』
soucoupeは、心をこめたラッピングをさせて頂きます。
和風、洋風、ベビー物など、シーンにあわせてお包みしております。
内祝い、引き出物承ります。

ホームページは、こちら

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