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すべては「情」で動く

ちいき進かがく株式会社
木下 徹 代表取締役

  • 2016/8/24
i-catch-shin-science

Give & takeは誤りだ!!

学生時代と今とでは仕事の価値観はどのように変わりましたか?

 学生の時は必死で働くのは格好悪いと思っていましたが、今は必死にしようがスマートに仕事をしようが関係なく、やるべきことをできるかどうかが重要だというように変わりました。

 また、何が起きても運や社会のせいと考えないようになったところも変わりました。
 研究は思うようにいかないことばかりです。研究だけでなく、仕事全般がそうだと思います。学生の頃の研究は本当にうまくいかなくて、うまくいかないのを「運がないからだ」と思っていましたが、今ではそれは間違いだったなと思います。そういったことを起業家セミナーで教えてもらいました。

起業家セミナーで学んだことはどのようなものでしょうか?

 最後に勤めた会社がレンタルオフィスに入ってまして、そのオフィスを運営する会社が起業家向けセミナーを開催してたので、一年くらい出席させてもらいました。
 小さな会社がどうやって投資家からお金を集めて大会社に成長するか・・・という内容ではなく、小さな会社がどうやって小さいままでも生き残るかという、とても実践的なセミナーでした。

 そこで教えてもらったのは、「雪が降っても自分の責任」というものです。雪が降っているから電車が遅れたとか、道が雪で埋もれてお店にお客さんが来ないとか雪のせいにせず、そういう環境でも自分のやるべきことは何かを考えなさいということです。

 私たちは、一見「理不尽」と感じる出来事があるとどうしても、その責任を自分以外の何かに求めがちです。起業セミナーを受けてからそういったことを考えるようになりました。

木下代表が、特に心に残っている言葉をお聞かせください。

 「Give & Takeは誤りだ」という言葉です。その意味は、Give(与える)すればTake(与えられる)してもらえるという考えは誤りであり、Give、Give、Giveで見返りなど考えることなく先に人に与えろ、そして最後にTakeなんだ、ということです。

 実は、一番最初に勤めた化学会社の取締役(研究本部長)が入社して間もない我々若手研究者に講義してくれた時の資料に、全く同じ言葉が載っていたんです。18年前のことなのですが、それに気付いたのがつい最近で(笑)。まあ、めちゃくちゃ驚きました。(笑)

 ありがたい言葉は世の中にあふれていますし、様々な人が自分のためになる言葉を言ってくれていたと思いますが、自分自身がその言葉を必要とする時が来ないとなかなか自分で気づかないし、心の中にも入ってこないですよね。

最後に学生へのメッセージをお願いします。

 一番伝えたいのは、全ては「情」で動くということです。研究や仕事は、上手くいかないことばかりです。その中でなぜ上手くいくことがあるかというと、それは多くの人が助けてくれるからなのです。

 仕事が上手くいく人とそうでない人の違いは、その人自身の能力の高さではなくて、その人のためにどれだけたくさんの人が助けてくれるかだと思っています。その多くの人が動くのは「理論」ではなくて「情」なんです。あの人は正しい理論を持っているから助けてあげようではなくて、あの人があれだけ頑張っているんだから助けてあげよう、なのですね。

 いろんな人に助けてもらうためには、常に自分が誰かを助けている存在でなければならないと思います。だから、Give、Give、Giveで見返りなど考えることなく、先に人に与えろということにつながるんです。

 

インタビュアーより

自分も木下代表の「Give&takeは誤りだ」という言葉にboard-shin-science気付かされました。
私は見返りを求めてしまう傾向があり、他人に何かをしても助けてくれなかったときには「折角やってあげたのに」と思ってしまいます。しかし、今回の木下代表のお話を聞き、つねに自分が誰かを助けている存在になっていかなければならないと思いました。木下代表のように、Give、Give、Giveを続けようと思います。木下代表、本当にありがとうございました。
大原 凪紗

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会社概要

社名:ちいき進かがく株式会社
代表名:木下 徹
住所:愛媛県松山市平井町1383-2
TEL:089-904-7811
事業内容:・医療/福祉

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