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すべては「情」で動く

ちいき進かがく株式会社
木下 徹 代表取締役

  • 2016/8/24
i-catch-shin-science

研究をしながら地域の人のからだも心も支えたい

木下代表にとって理想である仕事とはどういうものでしょうか?

 研究をするならば、結果的には参加してくれている人たちの心を支えられる仕事をしたいと思っています。

kijinaka-shin-science アフリカのタンザニアのとある村で、HIVに感染した村人にヨーグルトを毎日食べてもらうことで、エイズの発症を防ぐ効果があるかどうかを確かめる研究がされています。
 村人のために研究者が毎日ヨーグルトを作って配っていると、研究者に村人が家庭や子供のことについて相談をしてくるようになったそうです。
 ヨーグルトにエイズ発症を防ぐ効果があるかどうかを調べるのがこの研究の目的ですが、同時に彼らの心の支えになっているところが素晴らしい仕事だと思います。この研究のように、効果・効能を調べるだけではなく、研究に参加してくれる人たちの心を支えたいと思います。

木下代表のやりたいことが実現した時はどんな時だったのでしょうか?

 先ほどお話ししたカルピスの研究をしていた時です。公民館に集まった時、おばあちゃん達とお菓子を食べながら雑談をしていました。そのとき私がおばあちゃんに「お菓子を喉につまらせたらだめだよ」と冗談で言ったのですが、そのおばあちゃんが「こんなようけ人がおる中で死ねるんなら本望よ」と言ってくれて、その場のみんなで大爆笑しました。

 笑いはしましたけど、独居の高齢者にとっては切実な問題なんですよね。創業一年目のことでしたが、そのときに私がやりたいと思う仕事である、研究をしながらも地域のコミュニティづくりに貢献するということが少しできたかなと思いました。

創業5年目を迎えて、これからどのような研究をしたいと考えていますか?

 過去だれもここまではやっていないだろうと思う研究をしたいと考えています。

 一昨年から昨年にかけて、高齢者施設の居住者を対象に、牛乳(機能性ミルク)を飲んでもらう研究を行ったのですが、研究の途中に3人の方が亡くなられました。
 研究とは直接関係のないことが原因だったので問題は生じなかったのですが、ただその時に、人は必ず死ぬのだからその人の人生をきれいに終わらせてあげられることにつながるような研究ができないかなと思いました。

 現在、愛媛大学や岡山大学の医学部の学生を対象にした実習指導も当社で行っていまして、お医者さんの卵である学生さんに、地域医療や介護、終末期医療(看取り)の現状を学んでもらってます。
 そうした経験も活かして、うちのじいちゃんはユビキノールのおかげで死ぬまで元気だったとか、うちのばあちゃんは最期までカルピスだけは毎日飲んでて幸せそうだったと、周りの家族が喜んでくれるような取り組みも出来たらいいなと思います。

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会社概要

社名:ちいき進かがく株式会社
代表名:木下 徹
住所:愛媛県松山市平井町1383-2
TEL:089-904-7811
事業内容:・医療/福祉

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