INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式フェイスブック INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式ツイッター

「夢は憧れではなくて自分で叶えていくもの」

重松直江税理士事務所
重松 直江 代表税理士

  • 2014/9/19
i-cath-shigematsu01

大河原
インタビューを始めさせて頂きます。
よろしくお願い致します。
まず、重松代表はどのような学生生活を送っていらっしゃったのでしょうか。

重松
私は両親から、学生時代に何か一つ将来に役立つ資格を取得したらどうかと言われており、私自身も、中学生の頃から自立した女性になりたいという気持ちがありました。
そこで学生時代は、自分のしたいことや向いていることを見つけるために、いろいろな経験をしようと考え、習い事やアルバイトをし、色々な人に会うようにしていました。

大河原
どのような出会いがあり、今があるのか気になります。
重松代表が何をしたいかを、ずっと考えてこられて税理士の仕事に行き着いたのですね。

重松
そうですね。
今の時点ではそうなのだと思います。

大河原
その「自分のしたいこと」については、自分の得意な部分を活かそうと考えられたのでしょうか。

重松
そういったことはありませんでした。
得手不得手で何かを選んでしまうと、きっと自分の好きなほうにしか行かないと思うので、不得手なことも考えてもいいと思いますし、自分の可能性を制限しないで生きたいとずっと思っていました。

大河原
なるほど。
そのようなことを考える中で、最終的に税理士を目指すことになったきっかけは何だったのでしょうか。

重松
大学卒業後は、地元のメーカーで経理と総務の仕事をしていました。
しかしその頃の企業というものは男性社会で、同期で入った男性だけが出世していく現実がありました。
元々負けず嫌いで自立した女性になりたいという気持ちがあったので、そのときに「何かしよう」と決断をしました。

大河原
会社は男女平等を推進しているとは言え、地方だとまだまだですよね。
辞められる時は、具体的に次の目標・予定はあったのでしょうか。

重松
まだ何も決まっていませんでしたが、何かしなければこのままではいけないのではないかと考えました。
仕事柄、簿記の資格を取得していましたので、周りの方から「簿記を持っているのだったら税理士を目指したらどうか」「税理士なら女性でも活躍できる資格なんじゃないか」と言われ、税理士を目指そうと決めました。

大河原
目指そうと思っても税理士の道は険しいですよね。
当時、税理士として活躍されている女性は身近におられたのでしょうか。

重松
いいえ、そんなことも解らずに、ただ単にピンと来て、「簿記を持っているし、資格を持っていれば女性でも何とかなるだろう」と思いまして、今思えば無謀だったのかもしれませんが。税理士になることを決断したのが27歳の時でした。
ただ調べてみると、税理士は難易度の高い国家資格でした。
当時、勤めていた会社の社長からは、私が「税理士になりたい」という話をすると、「受かるまで会いに来るな」と言われました。

大河原
そのくらいの真剣さで臨めということでしょうか。

重松
社長が何を思っておっしゃったのかは、わかりませんが、そのように言われました。
普通は「えっ」と思うでしょうが、私は逆にそれが発奮材料となって、最後まで諦めずに合格することができました。
出会いについて一番心に残った方が、実はその社長です。
税理士として開業した今でも、その社長からは定期的に叱咤激励を頂いており、人生の恩師の1人だと思っています。

大河原
そういう出会いがあり、関わりがあると、とても嬉しいですね。私もそういう方を大切にしていきたいです。
そう言われるほどに難しい資格ということですが、勉強も大変だったのではないでしょうか。

重松
そうですね。
まず、働きながら勉強をしていましたので、仕事が終わってすぐ専門学校に行き勉強して、夏休みもゴールデンウィークも盆正月も関係なく勉強をしていました。
仕事についても、その会社を「受かるまで会いに来ません」と啖呵を切って辞めましたので、派遣社員とアルバイトに切り替えて勉強のための時間を作りながらの数年間でした。

大河原
努力と行動が凄いですね。
よくモチベーションが続きましたね。
一体どのように勉強を続けてこられたのでしょうか。

重松
自分に負けないことではないでしょうか。
自分がこうと決めたらそれは成し遂げるという強い意志を持っておかないと、人より頭一つは抜き出ないと思います。
ただし、努力だけが全てだとは思いません。

大河原
私も何とかそのように強い意志を持ちたいと思います。

重松
そうですね。
でも人それぞれ違いますので、「あの人がそう言っていたからそうなんだ」と規定されるのは危険だと思います。
自分に合ったやり方というものがあると思いますから、大河原さんは大河原さんに合った、継続できる勉強のやり方を見つけることが大事なのだと思います。

大河原
有難うございます。
そのような方法を早く見付けたいです。
そうやって勉強していって、税理士の試験に受かったときはどのようなお気持ちだったのでしょうか。

重松
試験に合格すると官報に載ります。
インターネットでも合格発表はされるのですが、私はそれを見ずに官報で確認しようと思って、予約して買いに行きました。
その官報で自分の名前を見たときは、流石に涙が出ました。
「ようやくできた…」と。

大河原
それからはどこかの税理士事務所で勤務されたのでしょうか。

重松
そうですね。
合格する前からです。
人材派遣に登録し経理の仕事または、アルバイトを重ねて、もう「多分受かるな」という年に税理士事務所に正社員で入社しました。
税理士試験は8月にあるのですが、終わった時点で「多分受かった」と実感がありました。
それで就職活動をして、その税理士事務所に勤めることになりました。
もし落ちていたらもう一回試験にチャレンジするつもりでした。

大河原
なるほど。
すでに試験に合格された税理士の方がいらっしゃるわけですから、たとえ落ちていても試験勉強をするには申し分ない環境ですね。

重松
試験を通っただけでは税理士登録は出来ません。
税理士として実務経験が無いと、税理士バッジが貰えないので、早く実務経験を積みたいと考えました。

大河原
税理士バッチまでの道のりは長いですね。
教科書の勉強じゃなくて現場を実際に知ることが必要なのですね。

重松
そうですね。
それが税理士になるための条件です。

大河原
有難うございます。
そういうところで働かれる中で、現事務所のモットーである「起業後間もない経営者の方のお手伝い」と言うことを考えられたのでしょうか。

重松
確かに税理士の資格を持ったら開業したいなと、ぼんやり考えてはいました。
しかし「絶対」そうしようとは思っていませんでした。
税理士の勉強をしていたときに知り合った夫と結婚をして、夫婦共にフルタイムで働いていましたが、2人とも夜遅くまでフルタイムで働くのは思っていたよりとても大変でした。
そこで、夫をサポートするために、比較的時間の自由の利く独立開業というスタイルを選んだのです。

大河原
なるほど。
旦那様をサポートするのに時間を作るために独立をされたのですね。

重松
そうですね。
元々いつかは独立という思いはあったのですが、思いがけず早い開業となりました。
折角ご縁があって結婚をしたので、公私共に幸せになりたいなと思いました。

大河原
そういう形で独立することについては、旦那様の方からは何か言われたりしたのでしょうか。

重松
「僕をサポートするために有り難う」と言われました。

大河原
素敵な旦那様ですね。
結婚を機に独立だと、色々と準備が大変だったり、不安なこともあったのではないでしょうか。

重松
既に6年ほど税理士として勤めていましたが、やはり独立開業となると、不安な思いはありました。
私の場合は本当にお客様ゼロからの出発でしたので、独立してしまうと、いくら資格を持っているからといっても上手く 行くとは限らない、そのような不安はありました。
しかし、まずは夫をサポートしたいというその気持ちが強かったので、あせらずに着実に頑張ろうと思いました。

大河原
なるほど。
独立してからはどのように集客など、事務所を軌道に乗せるために努力をされたのでしょうか。

重松
税理士業界は女性の割合がまだまだ低い業界です。
全国的にも女性の割合は約10%と男性社会ですし、平均年齢も60歳前後です。
その中で、逆に女性だからこそできるサポートをしていこうと考えました。

大河原
そこでモットーになった「起業者のためのお役に立ちたい」という思いが生まれたのですね。

重松
そうですね。
スキルもありますし、何よりも立場的にお客様の傍に寄り添うことができると思いますので、起業・創業のサポートを重点的にしたいと思いました。
私も起業した身ですからよくわかります。

大河原
実際に起業された体験があるとないとでは、お客様に対する依頼を受けた時の真剣度も違うのでしょうね。
お客様に近い立場で経営について考えられてきたとは思いますが、特に心に残ったお客様はいらっしゃるのでしょうか。

重松
全てです。

大河原
そう考えられるのも、それぞれのお客様に真摯に対応していった結果なのでしょうね。

重松
有難うございます。
今後も誠実に対応していきたいです。

大河原
他に重松代表がご自身でターニングポイントだと考えていらっしゃることはございますか。

重松
私のターニングポイントは人生の中で4つあります。
まず1つ目が先程お話したとおり、OLを辞めて税理士へのチャレンジを決断したことです。

nakakiji-shigematsu012つ目は、一生独身でもいいと思っていたのに結婚をしたことです。
夫は松山にある税理士の専門学校で一緒に学んでいた元勉強仲間で、試験に合格後は東京の税理士事務所で働いていたので遠距離恋愛でした。
いよいよ結婚という話になったときに、始めは私が上京するはずだったのですが、気が付けば彼の方が愛媛に戻って来てくれるということになりました。
つまり彼が私のために寿退社をしてくれました。
一般的には反対だと思いますが、これが私の人生の大きな転機の2つ目だったと思います。

大河原
もしそこで東京に行ってらっしゃったら、当然この事務所はなかったですね。

重松
3つ目は、税理士として独立開業したことです。

大河原
旦那様をサポートしていく覚悟後と同時に起業の覚悟ですね。

重松
4つ目がママ税理士になったことです。

大河原
お子さんがいらっしゃるのですよね。

重松
はい。
独立開業して子供を授かりました。
子供が生まれて今、2歳半ですが、経営者・税理士・妻・母の4つの草鞋を履いています。
税理士と言えば2月3月が1年で1番忙しい時期なのですが、それにも関わらず、私は出産が2月15日でした。

大河原
本当に忙しい盛りですね。

重松
はい。
更に会社員と違い、産休制度、育児休暇制度というものがありませんので、出産前日まで働き、退院後すぐに仕事に復帰せざるを得ない状況でした。
スタッフや家族のサポートを得ながら何とか乗り切ったという感じですね。

大河原
そういうスタッフの方とのコミュニケーションも大事ですね。

重松
そうですね。
この事務所も含めて、それが出来る環境を作りました。

大河原
そうやって、重松代表とスタッフの方と、あるいは他のお客様の方とよくコミュニケーションを取れるような環境を作っていったと言うことでしょうか。

重松
そうですね。
子供を授かった時、一番初めに仕事のことが頭をよぎりました。
子供ができた後はどうするのか、休みのときどうするのか、復帰した後は歓迎されるのか。
そう、働く女性が直面する問題です。 テレビ新聞雑誌等々で言われていますよね。
特に私は自営業ですから、妊娠したことをお客様に伝えるのに勇気が必要でした。
ただ、お客様は皆さん100%本当に祝福してくれました。
皆さん、第一声が「先生おめでとう!!!」って……
有難くて、涙が出ました。

大河原
凄く嬉しいことですね。
今この税理士事務所を経営する中で良かったなと思うことは何でしょうか。

重松
お客様の会社が継続していくことです。

大河原
継続と言うことは、経営がしっかりできているということですよね。

重松
そうですね。
そのお手伝いが少しでもできているのだと思うと喜びを感じます。
私共の場合は、お客様と共に歩むことを大切にしています。
「私共だったらどうなのか」「私共が逆にお客様だったら税理士に何をしてもらいたいのか、どんなアドバイスを望むのか」ということを考え、こちらから積極的に発信するように心掛けています。

大河原
経営者の方の立場になり考えるということでしょうか。

重松
そうですね、「私共だったら」という思いを常に持つようにしています。

大河原
ありがとうございます。
重松代表がどのようにお仕事をしながら育児もしていらっしゃるのかも気になります。

重松
子供は保育園に預け、昼間は全力で仕事と勉強に打ち込んでいます。
そしてプライベート、つまり家庭の時間も大切にするように心掛けています。
仕事だけではない、家庭だけでもない、両方あってこそ私らしいのかなと思います。
後は、子供を授かって思うのですが、周囲のサポートがあってこそ仕事と子育ての両立ができるのだなと実感しています。

大河原
周囲というのはご家族やスタッフの方々だけではなくて、お客様もそうですね。

重松
本当にそうなのです。
例えば、お客様のところに行き、「今日ちょっと顔がしんどそうだけど、先生大丈夫?」とか、「今ちょうど夜泣きする時期じゃないですか?大丈夫?」など、ありがたい言葉を掛けてくださるのです。
その言葉にどれほど救われたかわかりません。

大河原
そのように、心から心配してくださるというのは有難いですね。

重松
本当に有難いです。
お声掛けいただくたびに今も目がうるっとしてしまいますね。

大河原
なるほど。
お客様にそう言って頂けるのも重松代表自身がお客様と共に歩む姿勢でお仕事をされているからではないでしょうか。

重松
そうだと嬉しいのですが、やはり、お客様自身の人間性の素晴らしさに助けられているのだと実感しています。

大河原
そういう風にお客様と、よりよい関係を作っていくためには、色々と勉強が必要になると思うのですが、重松代表はどのようにして税制やその他のことについて勉強しているのでしょうか。

重松
まず税理士会でおよそ月1回、税に関する研修があります。
それに加え、税金以外にも経営に関すること等について、自分から積極的に研修・セミナー、諸々の情報を収集しています。
私自身については、税理士会の研修プラス月に1回は他の研修等を受けに行くことを自分に課しています。
また、事務所スタッフにも研修に行ってもらうようにしています。
その成果を全員で共有し合い、自分のスキルアップ、事務所のスキルアップに繋げています。
セミナーのほかにも、本は平均して月に5冊位は買っているんじゃないかなと思います。

大河原
有難うございます。
重松代表の夢や目標というものがもしあれば、お聞かせ下さい。

重松
はい。
「お客様と共に伸びる」これが私共の経営方針です。
つまりこれは、お客様の会社を潰れない会社にすることに他ならないと考えています。
だから、ともに歩み、ともに笑い、時には泣き、最後には経営者がハッピーリタイアできるお手伝いを続けていくこと、それが私共の目標です。

大河原
初めて聞いた単語なのですが、ハッピーリタイアとはどういう意味でしょうか。

重松
端的には、社長の退職と考えて貰って構いません。
代表者が退職して、その会社を次に誰かに譲るとか、そういったときに、いい会社じゃないと円滑に譲れませんよね。それがハッピーリタイアです。

大河原
スムーズに隠居できるようにするためのお手伝いということですね。

重松
そうですね。
そこまで一緒に歩んで生きたいと思います。

大河原
そうなると、次の経営者の方とも新しくお付き合いが始まることにもなりそうですね。

重松
そのときはここも新しい経営者になっているのかなと思います。

大河原
それではこの事務所も、重松代表がハッピーリタイアできるようにずっと歩み続けていけるといいですね。

重松
そうですね。
「お客様と共に」です。
税理士だから特別というわけではなく、同じ経営者ですから。

大河原
有難うございました。
最後に、若者へのメッセージをお願いします。

重松
仕事は楽しいです。
最近「楽して仕事をしたい」とか「結局、憧れだよね」という声を聞きますが、全然そんなことはないと思います。
夢は憧れではなくて自分で叶えていくものですので、とにかく楽しんで仕事をして貰いたいと思います。
楽しむためには準備も必要でしょうし、いろんな経験をして人間力を上げていって頂けたらと思います。

また、女性が働くことについて。
結婚、出産、育児、介護等、女性が社会で働くことはまだまだ大変なことが多いのも事実です。
ただ、今現在私は、仕事を通して社会との関わりを持ちながら、子供を慈しみ育てる喜びを感じ、心からの幸せを感じています。
子育てでも仕事でも何でもそうですが、大変なこともある反面、それに対する喜びも無限です。
その喜びを見出して頂ければと思います。

大河原
喜びを見出す。
有り難うございます。

重松
そうですね、仕事とプライベート両方ですね。
喜びも人それぞれあると思います。
合っているかどうか解りませんが、自分自身が成長できたと感じられることだったり、他の方のお役に立つことが出来たと感じられることだったり、そういうことではないのかと思います。
私の場合は社会に関わり、子供を慈しみ育てる喜びを感じており、今はとても穏やかで幸せです。

大河原
有り難うございます。
本日は、貴重なお時間を有難うございました。

インタビュアーより

bord-shigematsu01

重松代表と実際にお話をしたとき、とても芯が強く、実行力のある女性だという印象を受けました。
学生の頃から自立心が高く、税理士になると決めたら会社を辞めて勉強に打ち込み、難関の税理士試験に合格するなど、生半可な気持ちでは到底出来ないことだと感じました。
それでいて、仕事だけでなく育児にも力を注ぎ、仕事においては常に顧客である経営者の方の立場に立って、企業と共に歩む姿勢を持てるのは、重松代表が男性社会に身を置きながら、女性として出来ることを探し続ける中で養われていった強さと優しさの賜物だと思います。
重松代表、本当に有難うございました。
大河原 慧

next

乞うご期待!

会社概要

社名:重松直江税理士事務所
代表名:重松 直江
住所:愛媛県松山市天山3丁目14番25号 天山中央ビル205号
TEL:089-968-2256
事業内容:・税理士事務所

Random Pick Up

『この記事を書いた人』

愛媛大学2年次生
濵村 駿介

『この記事を書いた人』

松山大学3年次生
高橋 航貴

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
松井 秀樹

『この記事を書いた人』

愛媛大学2年次生
北尾 友二

『この記事を書いた人』

松山大学3年次生
樋口 真哉

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
福山 さくら

『この記事を書いた人』

愛媛大学4年次生
大隣 麻衣

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
田岡 美紗

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
杉脇 丈紘

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
岩本 真依

『この記事を書いた人』

西山 和馬

『この記事を書いた人』

松山大学2年次生
山本 隆生

『この記事を書いた人』

インターンシップ生
大河原 慧

『この記事を書いた人』

インターンシップ生
藤平 祥太

『この記事を書いた人』

松山大学3年次生
坪北 奈津美

ページ上部へ戻る