INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式フェイスブック INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式ツイッター

「年配者や先輩は敬うこと」

三泰商事株式会社
宇都宮 吉彦 代表取締役

  • 2014/12/12
i-cath-santai

福山
本日はよろしくお願い致します。
それではまず初めに学生時代はどの様に過ごされたのでしょうか。

宇都宮
変なコンプレックスを持っていて悶々としていましたね。
希望ではない大学に入学し、両親も自営業ではありましたがお金にすごくシビアでしたので、仕送りも少なくアルバイトをしては飲みに行って遊んでおりましたね。
月末には1000円しか残っていない状態もありました。
一日200円で食べていたり、先輩にお金がないですと言ったり、そんな学生生活を送っておりました。

福山
ありがとございます。
ゼミでは何を学ばれていたのでしょうか。

宇都宮
はい。
ゼミはマーケティングを勉強していました。
教えて頂いた先生が非常に熱心な方で今でも交際があり、現在は名誉教授になっております。
その方が10年前に四国支部のOB会を立ち上げてくれとの一言で私が大学のOBの会、四国支部を立ち上げて50人程、ご参加頂き設立総会を致しました。
未だに色々な面で卒業後も大学とのお付き合いはあります。

福山
卒業した後も大学と関わっているってなかなかないですよね。

宇都宮
私の娘も私と同じ大学に行き、娘は留学したり海外に旅行したりと大学生活を楽しんでおります。
時代も違うのかも分かりませんが、私は仕送りも少なくアルバイトばかりしておりましたからね。
私は女性からモテるタイプでもなかったですし(笑)

福山
えっ、誰がでしょうか(笑)

宇都宮
あの時は毛も多かったけど穢れない青年でしたよ(笑)
今、思えば大学時代はもう少し何かに夢中になりたかったですね。
アパートも一か月一万のすごく安いアパートを借り、先輩の溜り場になっておりました。
6畳一間の端っこで一人、丸くなって寝ている状態で、部屋もですがアパートも不衛生でしたし、上でドタドタ足音も聞こえてきて、ほんとにパッとしない学生生活でした。

福山
では、大学卒業後の経営者になるまでのお話をお聞かせください。

宇都宮
大学卒業後、社会人になることに対してすごく違和感がありました。
このまま社会人になっても大丈夫なのかなと。
でも一つの流れに押し流されてある程度知名度のある企業に入りたいと考えており、大手食品メーカーのグループ会社に入社しました。
私の両親は船会社をしておりましたが、母が癌の病気になり父が母を介護することにより、父からの帰ってきて欲しいとの言葉がきっかけで八幡浜に帰ってきました。

福山
ご両親の病気がきっかけだったのですね。
その後は両親がされていた船会社に転職したのでしょうか。

宇都宮
いいえ。
まず知識を身に着ける為に三年間は他の船会社に修行に行き、研修を経て八幡浜に帰って船会社を継ぎました。
年に半分以上はドックにいて、4年間勤めましたが円高のあおりで会社の状況が一転し運用益が出なくなり、給料をもらえない状況が続きました。
どうにか家族を食べさせていくことはできましたが、当時は将来の夢も希望もありませんでしたね。
その後、家族を持った方が良いということになり、色々な方とお見合いをして現在の妻と出会い、当時は良い所の坊ちゃんと思われていたようです。
蓋を開けてみれば全然違いましたけどね(笑)
そして交際して3ヵ月目で結婚しました。
「俺、仕事を辞めて一から何を始めるか分からないけど」と妻に言った時に妻は「付いて行く」と言ってくれて起業しました。

福山
素敵な奥様ですね。
会社を始めて安定するまではどのくらいの期間がかかったのでしょうか。

宇都宮
はい。
私の会社は初期投資を回収するまでに5年くらいかかっております。
妻もその間に子供を育てており大変苦労をかけましたし苦労をしたと思います。
会社を立ち上げ6年目くらいから採算が合いだし、今は少しゆとりのある状況になっていますが、やはり収益には波があり危機感と恐怖感は常にあります。
仕事をしていない休みや連休等はすごく恐怖感があり、入札の前はいまだに寝汗をかきますし、ちょっとしたことですが仕事を他社に回ると悔しくて寝られない時もあります。
私は繊細でノミの心臓です。

福山
ゼロからスタートをされているからこそ、危機感と恐怖感があるのでしょうね。
苦労と努力をされて宇都宮代表の今があるのですね。
普段はすごく堂々とされていらっしゃるので繊細とは驚きですし、ノミの心臓とは意外でした。

宇都宮
経営でもスポーツでも努力しても勝てるとは限りませんが、でも努力しないと勝てる可能性はゼロですよね。

福山
サラリーマンの時と経営者になってからの違いってありますか。

宇都宮
全然違いますね。
サラリーマンしていた時、私はおそらく人に可愛がられるタイプではなかったです。
個性的で可愛がられて上から評価される人間ではないので経営者になりました。
自分が評価する立ち位置にいる方がストレスなく私は個性を発揮できます。
経営者になって分かることもたくさんあります。
食品会社の営業をしておりましたが、当時の私は不平だらけでした。
社員旅行に行くにしてもお金を出してほしいだとか、食事会する暇があるのだったら休みを下さいとか。
それが経営者の立場になると考え方が変わりましたね。

福山
相手の気持ちになって、それを察するのも大切ですが、自分が同じ立場に立ってみないと分からないこともありますよね。
何か工夫されている相手への伝え方はあるのでしょうか。

宇都宮
俺の事を聞いておけば良いのだというのはすごく嫌いでしたので、従業員に伝える時は「こういった理由があるのでこれをしてください」と伝えます。
人を利用するような生き方は嫌で、宇都宮さんと付き合ってよかったなと思って頂ける人間関係を築くようにしています。
また私は貰ったものに関しては必ずそれ以上のものにして返しています。
そして受けた恩に関しては一生かかってでも返したいと思います。
朝礼でも言っているのですが、ホームレスっていますよね。
「かわいそうだな」とか私は思いません。
一歩間違えたら自分もああなっていたと考えてしまいます。
高貴な人・成功者の人と、どん底の人ってほんと紙一重だなと思いますね。

福山
紙一重という感覚で常に緊張感を持っているのでしょうか。

宇都宮
怖くないですか借金って。
借入だけでも毎月何百万と支払っていますからね。
一般の方の感覚と違ってきますよね。
税金だけでも年間何百万とかかりますし、固定資産税や保険金だけでも相当な金額になります。
良くお金が回っているなと私なりに思いますよ。
経営者になったからと言って偉くなったわけではありませんし、経営者になったから分かることって沢山あり、これからも経営者になって分かることを共有していきます。
ある年代になって自分がその立ち位置になったら分かることってあり、いつ分かるかの問題で一生分からない人もいれば、若くても分かる人もいます。

福山
自分が経営者だという当事者意識を持って仕事を行えば仕事の質も変わってきますよね。
宇都宮代表は会社をどのように捉えていますか。

宇都宮
会社はチームだと考えています。
一人が良い思いをしてもう一人が苦しい思いをするのは絶対ありえないと思います。
一人が苦しんでいたら心配してあげなくてはなりません。

福山
そのことに対して心がけている行動があるのでしょうか。

宇都宮
nakakiji-mihata01
心掛けているということはありませんが、私は毎朝トイレ掃除をしております。
体調悪いな、しんどいなと思うときは基本に戻ろうと思っていますね。
だから、ウォーキングしたり、トイレ掃除したり当たり前のことをして初心に戻るようにしています。
経営者になったからよかったというのではなく、経営をすることは自分の為ではなく社会の為であり、従業員のためにあり、家族の為にあり、やはり「誰かのために」と範囲が広いじゃないですか。
常に誰かのためにといった意識はありますよね。

福山
宇都宮代表の物事に対する視野の広さが伺えますね。
キャラクターのイルミネーションをして地域の皆さんを楽しませ、色々な面で誰かのためにといった行動をしていらっしゃいますよね。
どの様な人間性が大切だと考えますか。

宇都宮
素直な気持ちを持った人間の方が得だと私は思います。
「ありがとうございます」「おかげさま」という気持ちと意識がなければいけませんね。

福山
ありがとうございます。
経営理念はあるのでしょうか。

宇都宮
一つ拾えば一つだけ綺麗になる。
人が馬鹿にするような仕事を一つずつ積み上げるような仕事をしたいなと思っております。
大きな旗振りにはなれないし、なりたいとは思わないのです。
でも知らない間に宇都宮さんがいてくれてよかったなといった構造は作りたいなと思っております。
「いつも大事なものは見えない」といった立ち位置でいたいですね。
大事なものはいつも隠れて見えないといいます。
隠れっぱなしもいやですけどね(笑)

福山
誰かはしっかりと見てくれていますよ、影で頑張っている宇都宮代表を。
感謝している人も沢山いると思います。
私も今日このように快くご協力して頂いてすごく感謝しています。
お仕事のやりがいは何でしょうか。

宇都宮
やっぱり人が喜んでくれることがやりがいですかね。

福山
喜びを感じる時はいつなのでしょうか。

宇都宮
利用者のほっとした「ありがとう」だったり、「三泰さんと関わっていて助かった」といった一言が喜びですかね。

福山
「ありがとう」は素敵な言葉ですね。
どういった人材がこの業界に向いていると考えますか。

宇都宮
相手が何を求めているかを察することができて、相手の気持ちが分かる人ですかね。
相手が何を求めているかを察する能力です。
相手の気持ちが分からない子が最近多いと思います。
例えば寝たきりのおばぁちゃんが「私は寝たきりでいいのよ、迷惑をかけたくないから」という気持ちの裏には、トイレぐらいは自分で行きたいとか、迷惑をかけたらだめだけど外へは行きたいといった意識があり、それを押し殺して言ったことが、「迷惑かけたら駄目なのでそこでじっとしていたい」ということですよね。
それをそのまま聞き入れてしまうと大変です。
本心は全然違いますから。
「いつでも良いんよ」という人に限って実は今すぐに来て欲しい時もあるのですよ、ただ素直に言えないだけで。
愛を受けざるを得ない人ってなかなか素直になれないと思いますね。
素直に愛情を受けられないですよ、受けるばっかりで返せないのですごく辛いのだと思いますよ。

福山
相手の気持ちを察することはすごく大切ですよね。
私も今日、宇都宮代表の話を聞いておばあちゃんの本心は違うこともあるということを知りましたが、何かその事に気づいたエピソードがあるのでしょうか。

宇都宮
私の母も寝たきりの時に体を洗ってあげていたのですが、いつもしてもらって「ありがとう」っていうのは本当に苦しいのですよね。
だから「このまま死にたい」とか「このまま天国に行きたい」と思うのです。
ぼくらは介護も含めて何かを与えていますよね。
でも与えられている人の気持ちを察したことはあるかと言えばあまりないと思います。
与えられ続けられる人って本当に辛いと思います。

福山
与えられている側も辛いのですね。
私も今日そのお話を聞くまでは与えられている人の気持ちを考えたことがありませんでしたね。
もっと人の気持ちが分かる人間になれるように感性を磨いていきたいですね。

宇都宮
相手の気持ちを察することができればだいたい食べていけますよ。
気持ちを察する力はすごく大切ですからね。
相手の立場に立って物事を見て、行動したらおのずと道が広がってくると思いますよ。
相手の立ち位置できちっと話ができる子は本当に大切です。

福山
人と接する時に気を付けていることはありますか。

宇都宮
私は色々人に助けてもらって年間売り上げが100万円も満たない時からスタートしています。
受けた恩は裏切らず、誠意を持って接することを心掛けています。

福山
私も今はして貰うことの方が多いですが、いつか沢山の人に与えてあげられる人間になりたいと思います。
それでは最後に学生へのメッセージをお願いします。

宇都宮
年配者や先輩は敬うことです。
人生の先輩に対しての話し方、していい事、悪い事の区別をしっかり持ち当たり前のことを当たり前のようにして欲しいです。
若者が成長し教える立場になった場合に愛のムチを愛のムチと分かるような感性を持って欲しいですね。

福山
私も本当に沢山の方々から支えられて今までやって来ました。
そうやって私を支えて下さっている先輩や年配の方を敬うと共に、自身の感性を磨いていきたいと思います。
本日はお忙しい中ありがとうございました。

インタビュアーより

bord-mihata01

宇都宮代表は影で色々と支えており、人に多くのことを与える人です。
今回の八幡浜インタビューもそうなのですが、私の知らないところでも色々と協力して頂きました。
私達の活動の為に一生懸命、応援して下さって本当に感謝しております。
おばあちゃんの「与えられている側も辛い」といったお話を聞いた時は、言葉の裏に隠されている気持ちをキチンと察してあげなくてはならないのだなと感じました。
私も人の気持ちを察し、相手に言われなくても行動に移せる人間になる為に、今後も自身の感性や察する力を磨いていきたいです。
本日は快くインタビューを受けて頂き誠にありがとうございました。
福山 さくら

next

乞うご期待!

会社概要

社名:三泰商事株式会社
代表名:宇都宮 吉彦
住所:八幡浜市 天神通り1478番地
TEL:0894-24-2156
事業内容:・福祉

Random Pick Up

『この記事を書いた人』

愛媛大学2年次生
濵村 駿介

『この記事を書いた人』

松山大学3年次生
高橋 航貴

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
松井 秀樹

『この記事を書いた人』

愛媛大学2年次生
北尾 友二

『この記事を書いた人』

松山大学3年次生
樋口 真哉

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
福山 さくら

『この記事を書いた人』

愛媛大学4年次生
大隣 麻衣

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
田岡 美紗

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
杉脇 丈紘

『この記事を書いた人』

松山大学4年次生
岩本 真依

『この記事を書いた人』

西山 和馬

『この記事を書いた人』

松山大学2年次生
山本 隆生

『この記事を書いた人』

インターンシップ生
大河原 慧

『この記事を書いた人』

インターンシップ生
藤平 祥太

『この記事を書いた人』

松山大学3年次生
坪北 奈津美

ページ上部へ戻る