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「続けることが大事」

NPO plaisir / Mizota音楽教室
溝田 麻美 代表

  • 2016/3/16
i-cath-plaisir

plaisirの活動スタート、知的障がい・発達障がいへの偏見を取り除きたい!

音楽と発達障がいを結び付けて、どのようなことをしたいと考えられたのでしょうか?

nakakiji-plaisir お父さんお母さんたちが子供と一緒に気軽に来ることができる音楽会を開こうと考えました。そこで座談会みたいになって、お母さん同士が色々と話して、お互いの子供をお互いに見合って、という環境を作りたかったのです。
 発達障がいを持っているからといって感性がないわけではなく、むしろ健常者の子供よりも強いかもしれません。また、自分の子供の褒められるところをもっと見付けてあげたいとお母さんたちは思っていて、それが音楽や美術ではしやすいのです。正解がないから何をしても褒められる、その子供たちが素直に感動すれば、体を揺らしても声を出しても「すごいね、音に反応したね」と、お母さんたちは褒めることができます。

 発散できますよね、声を出したり音を鳴らしたり動いたりして気持ちいいし、それを子供たちとお母さんたちも一緒にという形です。

NPO plaisirはどのような形でスタートしたのでしょうか?

  plasirの立ち上げ自体は3年前、2013年の春あたりでした。最初は演奏派遣という形で主に活動していて、パーティーや結婚式にも呼ばれて行きましたし、今でもご依頼は頂いています。

 しかし、そういうところではリハーサルをしたり楽譜を調達したりと、演奏するまでに色々な手間と時間がかかりますし、一回あたりの費用が何十万と高くなってしまいます。そんなことを親子向けの音楽会ではできません。それでも活動に賛同してくれる人達が増えて、少しずつでも寄付をして下さるようになり、演奏者の中にも謝礼は交通費程度でいいと言ってくれる方もいらっしゃるようになりました。

 「行って下さい」という方と「来てほしい」という方と「それでもいいから演奏したい」という方の三者が同じ方向を向いたことで、NPOとして音楽会を開く活動をさせて頂けるようになったのです。子供たちが喜んでくれたら嬉しいとかお母さんが笑ってくれてよかったと言って下さる方たちが松山には多いので、本当に有難いです。

活動を喜んでくださる方々に対して、「こういう形でお返ししてあげたい」と思っていることは何かございますか?

 それはもちろん演奏していくことですが、今私がすごく力を入れている分野としては、知的障がいを持った女の子が書いた詞に曲を付けている方がいて、それを歌わせてもらっています。知的障がい者や自閉症といったらどんなイメージがありますか?

コミュニケーションが取りにくいというイメージが強いです。

 そうですよね。ただ、心の中ではすごく色々と考えていて、それを上手く表現できないだけで、ちゃんと文字に起こせばこちらが思っている以上のことを考えているのです。それを気付かせてくれました。

  plaisirの活動にその方の歌を入れるようにしたら、「あの曲凄い良かったね、あなたが作ったの」とよく言われますが、「知的障がいを持った女の子が詞を書いています」と言ったら皆さん「そんなことができるんだ」と感心されるのです。

 それは障がい者の親にとっても喜ばしいことで、知的障がいの子供を抱えているお母さんは自分の子は何もできないんじゃないかという不安があるけど、上手く表現できないだけで本当は色々なことを考えているし、できることがあることを知るきっかけになってほしいと思います。

 それを私たちは音楽という形で広めていきたい、皆の持っているイメージとは違う知的障がい者の姿を知る一つのきっかけになってほしいなと思います。

次のページ『音楽教室では、小さな「できた」で子供や母親の自信に繋げたい』

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会社概要

社名:NPO plaisir / Mizota音楽教室
代表名:溝田 麻美
住所:愛媛県松山市余戸南1丁目18−5
TEL:090-5276-6719
事業内容:・NPO/NGO業

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