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「そのままでも いいんだな」

株式会社ラフスタイル
平岡 広章 代表取締役社長

  • 2014/7/15
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大河原
宜しくお願い致します。
では早速ですが、学生時代にも会社を運営していたということですが、
そこで、今のお仕事に繋がることを学ばれたのですか。

平岡
経営学部だったので、簿記などを勉強しようと思っていたのですが、
学生時代に友達と集まってホームページを作る仕事をやろうということになりました。
そして実際にやってみると、ホームページをデザインしたりすることが自分に向いているなと気づきました。
学生時代は自分に何が出来るかなんてわからないですから、将来の選択肢が増えたと感じましたね。

大河原
「才能に気付かれた」という感じでしょうか。

平岡
才能というか、可能性ですね。
それまでは将来、特に何になりたいかというものはなかったんですけど、
そういうのも面白いかなと。

大河原
それで、卒業してからも同じような仕事をしようと考えられたわけですね。

平岡
そうですね。
その流れでウェブデザインをするような会社に入って仕事をしていました。

大河原
卒業後に入社されたデザイン会社で挫折があったとお聞きしましたが。

平岡
誰でも新卒の頃などは色んな悩みがあると思いますが、私もそれにぶち当たりました。
若い時は未熟で物事をわかってないことに気付かずに、会社や周りの環境のせいにしていた部分があって、
会社に対して不満を溜めてしまい、1年で辞めてしまいました。
今考えてみたら浅はかで、「何で1年で辞めたんだ」と自分に説教したいところですけどね。

大河原
その後はフリーでお仕事を始められた訳ですが、
その時に初めて「浅はかなことをした」と気付かれたのですね。

平岡
お金を稼いだり、仕事をするのは難しい部分があって、
何もない状態でフリーになると、ご飯を食べるだけでも大変です。
そんな中で仕事のご依頼やお金を頂けるのは生きていく上ですごく有難いですし、
会社が給料を払ってくれるとしても、それは色んな企業努力あってこそです。
若いうちはそれに対して「給料が少ない!」などと生意気にも思っていましたが、
いざ一人でやってみるとその難しさを痛感しました。

大河原
フリーになって初めて、社会の荒波に揉まれたという感じですね。

平岡
そうですね。
学生や新卒社会人は何も知らなく周りの人に守られていますよね。
もう本当にお金は払えないしご飯も食べられないけど、公共料金や保険料などの請求だけは鬼のように来るんです。
そういうときに、いかに自分は周囲から守られていたのかと感じましたね。

大河原
そういうことに気づかれてから、
どのようにして会社を持つことが出来たのでしょうか。

平岡
フリーになってからの数ヶ月は無収入で底辺の生活をしていましたが、
実際に底辺を味わうのも、それはそれで面白いものだなと前向きに捉えていました。
それでも人との出会いや縁があって、何だかんだと仕事のご依頼を頂いたりしまして、
そうなると目の前の仕事や相手の方に対して最大限自分のベストを尽くすようになりました。
そうやって誠意を持って関わっていると、その方が別の方に私を紹介してくださったりするわけです。
確かに最初は飛び込み営業みたいなこともしましたけど、それ以降は営業活動を一切していません。
会社のホームページも作らず、自分から仕事の紹介も特段せずに十数年経ちますが、今でもご依頼をして頂いています。
ですから、人の縁とか、お客様に対して自分がサービスをちゃんと提供できるかということですね。
そこがいい加減だったら先に繋がらないし、ベストを出したものであれば繋がっていくものです。
それは仕事でなくても人間関係では普通のことだと思いますよ。

大河原
有難うございます。
仕事も人間関係も含めて、「ベストを尽くす」ということについて、平岡様は何をもってベストを尽くしたことになるとお考えでしょうか。

平岡
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商売の基本は相手のことを知ることです。
相手が何を必要としているのか、何に困っているのか、
要するにニーズがあるわけです。
そこを自分たちが代わってしてあげたり、相手が考えている以上のものをご提供できれば相手は喜んでくれるわけです。
ですから相手が持っているニーズを理解して、その解決のために自分が出来ることをキッチリやるというだけの話です。

大河原
それはお客様にとっても縁だと思いますが、
自分の悩みを真摯に聞いて対応してくれる人がいたら、付き合ってみようかという気持ちになりますね。

平岡
そういうことですよ。
仕事というのはコミュニケーションなので、相手が必要としているものを自分が形にしてあげて
、相手がそれを受け取って対価を支払うという、それに尽きます。

大河原
有難うございます。
今コミュニケーションというお言葉が出ましたが、フェイスブックを読ませていただくと、
社員の方と冗談を言い合ったり、社内でもイベントを開いていたりと、
社員の方とも密にコミュニケーションを取っているように見受けられたのですが、
こうした社風はどのようにして出来たのでしょうか。

平岡
私の会社のスタッフは私以外は、みなさん女性で、しかも子供を抱えている方ばかりなんです。
子供がいると、病気になったり学校行事があったりしてフルタイムで働くのが結構難しいのですが、
そういう人々を受け入れて、ある程度お互いの生活リズムを認めつつも、お互いのすべきことや仕事に対する責任感を自覚して、ひいては「自立精神」を持って欲しいと考えています。
そこを社則や就業時間で縛ろうとすると自発性がしぼんでしまうので、ある程度自由なところを認めつつも、
どのように自立精神を持って物事に当たってもらえるかということを考えたところ、このような自由な気風がいいのではないかと思い至りました。

大河原
自由にすることで、却って社員の方々が自分の持つ責任やすべきことを自覚できるようになる、ということですか。

平岡
学校とかでも制服を着て「大人の理想像」にはめようとしますよね。
確かに最低限すべきことはありますが、固定観念に踊らされすぎている気がしまして、他の企業がやってないようなことも良しとして試みることで、見えてくるものがあるのではないかと思いました。
ですから、就業規則もないような会社ではありますけど、そういうところがあってもいいのではないかと考えています。

大河原
子供を持たれている女性の方が働く意欲はあるのに中々働けず、
あるいはそれを口実に働くことをためらっている女性でも社会に参加できるようにしたいというお考えでしょうか。

平岡
もちろん子育てしていて自立精神を持てない人もいます。
元々私の会社には自立精神を持っている方が集まってはいるわけですが、
それぞれの能力がちゃんと活かされないのはミスマッチである気がしています。

そこで未来の働き方はこういう形もあるのではないかと思いまして。

大河原
社会に対するひとつの提案ですね。

平岡
そうですね、まだ少し早い気もしますけど。
段々とこのような仕事のスタイルになってくるのではないかと考えています。

大河原
なるほど、有難うございます。
現状は社会の中で眠っている個性や能力、技術が新しい就業形態で掘り起こされるといいですね。

平岡
そうですね。
今までの日本の教育というのは、画一的で集団からはみ出ないような人を育てようとする流れだったと思いますが、
反面一人ひとりの才能や個性といった自信に繋がるものを喪失していると思います。

もし、個人々々の良さとか長所をもっと引き出すような社会や企業が育ち、自分の長所を活かして仕事が出来る社会になっていけば、
みんなが自分に自信を持てて、仕事ももっと楽しくなり、ひいては社会全体の経済活動が向上するのではないでしょうか。
今後は社会の仕組みが見直されて、自立と共存を旨とした社会組織が広がっていけばいいなと思っております。

大河原
有難うございます。
私も社会人になっても色んな選択肢があればいいなと思います。
少しお話を変えまして、平岡様が会社を経営する中で、嬉しいとか有難いと感じることは何でしょうか。

平岡
私の会社は仕事の成果を目標にするのではなく、「自分自身やスタッフの人間性の成長に伴う生活環境・生活水準の向上」を指標にしています。

そこが向上して皆が幸せそうにしているのを見ると自分としては良かったなと思うので、仕事を通じて色々な勉強をして、切磋琢磨しつつも一人々々が成長していくのが醍醐味かなと感じます。

大河原
人間性の成長というと、自分だけでなくもっと他人にも目を向けて上げられる余裕を持つ、というようなことでしょうか。

平岡
初めて社会に出たら、自分に何が出来るか、自分の特徴・長所などはまだわかっていなかったりしますが、色々な仕事をするうちに得手不得手や好き嫌いが解ってきて、得意なことを仕事にすれば自分に自信が付きます。

自信がついて、より良い仕事ができるようになったら、自分の中でこれでいいんだという感覚が生まれて余裕が出来ます。
余裕が生まれてくると、周りの人にもっと優しくできるし、家族も養うことが出来るわけです。余裕がなければ優しく出来ませんから。
そのように、自分に自信やゆとりを持つことが重要かなと思います。

大河原
社会に自分の居場所を見つけて、周りの人に優しく、という感じでしょうか。

平岡
居場所というか、自分自身の本質を理解できたら、不安じゃなくなると思います。
不安というのは自分に自信がなかったり、自分を過小評価してしまうことで生まれるのだと思いますけど、他よりも優れていることを見つけて、いろいろな人にシェアできればいいのではないかと思いますね。

大河原
会社のキャッチフレーズに、「エヒメと私を、もっと笑顔に」とありますが、笑顔にするためには何が必要だとお考えですか。

平岡
やはり心の余裕と、自分を好きになることだと思います。

大河原
「自分を好きになる」ですか。

平岡
人には長所と短所がありますが、大体の人は短所にばかり目が行ってしまって、自分はここが駄目だとかここが嫌だと思ってしまいます。
しかし長所を見て、自分はここが得意だ、好きだと思って自信を持つと、自分が笑顔になりますし、そのような心の余裕は周りにもいい影響を与えます。

しかめっ面の人よりは楽しそうな人の近くにいる方が、自然と笑顔になりますからね。
そのようにもっと自分に自信を持ったり、楽しく生活すれば世界はみんな笑顔になるのかな、そのうち世界平和になるんじゃないかなと思ったりしますね。

大河原
そこで先ほどの「自分に自信を持てば周りの人に目を向けられるようになる」ということと繋がってくるわけですね。

平岡
そうですね、心にゆとりがあれば、他人のいいところが見えてきますが、心が病んでいたら人の嫌なところばかり見えてしまいますので。

大河原
有難うございます。
ここで、経営以外のことについてもお聞きしたいのですが、宇宙にご興味があるそうですが、どのようなところに惹かれたのですか。

平岡
宇宙というよりは、もっと広い世界の視点で物事を考えようということです。
スケールが小さいと、森全体のことを話すはずがその中の1本の木だけについて話すようなことになってしまいますからね。
例えば地球上の物事を考えるときに、宇宙の視点で見ると大した問題ではなくなったり、100年とかではなく1万年単位のスパンで考えると、そのときは悪く見えても実は次に行くためのステップだった、ということもあったりします。

このように、同じことでも、もっと長いスパンや色々な視点で考えると全く解釈が違ってくるわけですが、私はそのような哲学的な考え方をするのが好きで、それに伴って宇宙も好きになった、といったところですね。

大河原
そういう、哲学というか物事の考え方のほうに話が行くとは思っていませんでした。
宇宙についての話を聞くと、ワクワクしますけど、同時に心が落ち着くということがあると感じていましたが、広い視点で物事を考えることもまた落ち着くといいますか、悩み事から開放されそうな気がします。

平岡

悩むという状態は自分の主観に溺れてしまっている状態なんですよ。
主観で自分は駄目だとかどうしようもないとか思い込んでしまって、さながら悲劇の主人公みたいになっているわけですが、もっと広い視野で見てみると、自分を客観視することができます。
そうすると、悲観的になって悩んでいる問題も、自分の成長のために必要な1ステップであると納得できるようになります。
そうすると、「何が起こっても何とかなる」みたいな気持ちになれますね。

大河原
前向きな気持ちになれる、ということでしょうか。

平岡
前向きというか、大局が見えてくるということですね。

大河原
有難うございます。
私も、その様な考え方を大事にしていきたいと思います。
最後に、平岡様は今後この「ラフスタイル」という会社をどのようにしていきたいですか。

平岡
特に「こうなりたい」というものはないんですけど、周りの色々な人が自分に自信を持って、笑顔で生活できるような世の中の中心に会社があって、出来ることをお手伝いしていきたいですね。

周りの皆の幸せが自分たちの幸せになるので、そのためのサポートやお手伝いを出来たらいいなと思います。

大河原
社会の中で笑顔が生まれるところの中心、「笑顔の中心」ということですね。
本日は、貴重なお話をして頂き有難うございました。

インタビュアーより

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大学時代にITの面白さに気付き、将来の選択肢が広がったと感じた平岡代表。
若気の至りから入社後1年で会社を辞めたものの、一人でお金を稼いでいくのはとても難しいことを痛感した。
それでも自分の得意なことを仕事にし続けたことで立ち直れたという。

このような経験から、人は自分の長所や能力を活用することにより、自信と余裕が生まれ、更には世の中を明るく出来ると考えています。
会社の雰囲気が和気藹々としているように見えたのも、平岡代表および社員の方々が個々の仕事に全力を以って取り組めているからだと思います。
平岡代表の言葉にあった「自立精神」
誰でも能力を発揮できる場を作りたいという思いや、自分の長所にも目を向けて、それを社会に役立てることで更なる成長に繋げて欲しいという思いが込められているように感じました。
大河原 慧

next

次回インタビューは、レンタルドレス&オーダーアクセサリーサロンMomo* 渡部 桃子 代表にお伺させていただきます。

会社概要

社名:株式会社 ラフスタイル(LAUGH STYLE)
代表名:平岡 広章
住所:愛媛県松山市祝谷6丁目-1193-6-2F
TEL:089-908-9647
事業内容:・ウェブサイト制作 ・広告 ・イベント運営 ・オーダーメイドショップ運営

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