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「人生何度でもやり直し」

everfree
上鍵 忠志 代表

  • 2016/4/11
i-cath-jokagi

世界を変えるために、
自分の価値を高めよう

10社以上を経験されているとのことですが、多種多様な業界を務める中で印象に残った出来事・経験はありますか?

 一つは2000年前後に勤めていたホライズン・デジタル・エンタープライズ(現HDE,Inc.)というパッケージベンダーでの経験ですね。

 設立10年未満のときに入りました。社員数は30名前後、最初に勤めたカプコンの従業員は数百人、その後のセガでも数千人だったのでずいぶん企業規模と文化が違いました。

 面接受けて5分で「いつからこれる?」と言われたのは驚きました笑,当時は「ビットバレー」などという言葉も生まれ、ITが盛り上がっていた時代でもあります。

 しかし、ある時の全社会議で「このままだと半年に会社がなくなります」「これからは今まで以上に売上を重視していきます」と社長が涙を流し、悔しそうに話していた姿を見て「この会社に貢献したい」と感じたのはすごく印象深かったですね。

 その会社は今では「クラウド」と呼ばれるシステムを使ったソフトウェア会社に成長し、世界中から人材を採用するようなグローバルな会社に成長しています。

2000年前後はITバブルだったと思いますが、今と当時でプログラマーの環境に変化はありますか?

 昔は「俺はこういう技術を持ってるんだ!」という職人気質の人が多かったのですが、今はビジネスやお金に対して敏感な人が多い気がします。また「世界を変えるために何ができるのか?」という視点で仕事に臨んでいる人が多い気がします。

 「二酸化炭素排出をどうやったら軽減できるのか?」や「発展途上国や貧困層への福祉や教育レベルを高められるか 」「そのために技術がどう必要か?」「貧困な人たちを救うにはどうすればいいのか?」「世界を変えるためには何をすればいいのか?」「どうやってお金を集めるのか?」「どういう人物をどういう手段で採用していくか?」・・・

 このように、自身のビジョン・目的の達成のため、必要な手段を列挙していく。その手段の一つにシステムエンジニアがあると私は思っています。

 様々なメディアを通して、いろいろな分野の「スゴイ人」知れるようになったことが変化の要因だと思います。昔は本やテレビを通して「こんなスゴイ人がいるんだ!」ということを知っていました。

 今はスマホやパソコンで、昭和、平成などの時代や日本、国外などの場所を問わず、簡単にいろいろな人の生き方・思考・価値観に触れることができます。これはすごくいいことだと思います。

数多の会社を渡り歩く中で意識されていたことはありますか?

nakakiji-jokagi 「自分の価値を高めなくてはいけない」ということですね。セガで仕事をしていた際に考え始めました。仕事の重要度と自身や組織のキャパシティを考えた上で、目の前の仕事・課題を解決していく。
 誰も見向きもしない社内の課題を見つけ、「こうすればもっと良くなる」という改善点を提案する。僕は社内向けのツール開発が多かったので、いいものを作れば自然と周りから評価されるようになっていきました。

 その繰り返しが「音楽関係のプログラミングは上鍵に聞くべし」という評判に繋がり、何か困りごとがあるたびに相談してもらえるようになりました。このような価値提供をし続けた結果、セガに勤めていた際は「エキスパート社員」に選ばれました。自身の「価値」を最大化していくことで、社内だけなく、社外にも評判が広まっていき、転職の話などにも結びつきましたね。

価値提供をされていく中で、ご自身の給与を意識することはあったのでしょうか?

 「給与(対価)は後でついてくるもの」と考えていました。生活に余裕がなければ目の前のことが大切になってきますが、とにかく自身の「価値」を高めることに注力すべきだと思いますし、私はそうしていました。

 自分自身を「商品」と捉えることが必要です。会社はその「商品」を年間契約で買ってくれている。期間中に価値を高めることができれば、次の年の給与につながりますし。別の会社なら自分をどれだけの給与で雇ってくれるかと、比較検討をすることも必要です。決して「今の待遇がいくらだからこれ位でいいだろう」と考えないことが大事だと思います。

 これは決して「自身の提供する価値に対して、給与がついてこない場合は転職するべき」「自分を安売りするな!」という意味ではありません。価値提供の結果、自身に返ってくる対価は「お金」だけではないことを知っておいて欲しいなと思います。

 プロなので基本的に無料で仕事をすることはありません。しかし昔ながらの付き合いの場合、無料でやることもあります。例えばそれも一つの広告宣伝だと思い、無料のことでも全力でやる。その結果として「上鍵は・・・」という評判につながっていきます。お金以外の面で自分に利益が返ってくることもありますからね。

次のページ『会社員 VS 自営業は不毛な議論』

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会社概要

社名:everfree
代表名:上鍵 忠志
TEL:050-3692-5721
事業内容:・IT/WEBサービス

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